花木英典のブログ

映画、筋トレ、ランニングについての備忘録

シルビアのいる街で/20100813

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 8月13日(金)は、公休日。渋谷に出て、シアターイメージフォーラムで11時15分から、映画『シルビアのいる街で』を鑑賞した。

 

 


 なぜこの映画を知ったかと言えば、7月20日に、同じくシアターイメージフォーラムで映画『結び目』を鑑賞した時、たまたま映画館にあるチラシを見つけたからだ。まずチラシの写真の2人の男女、グザヴィエ・ラフィットとピラール・ロペス・デ・アンジェラ、初めて聞く名だったけど、惹きつけられた。それとチラシには、『この作品のもらすフィルムの吐息に耳を傾けていると、背筋に甘美な戦慄が走り抜ける。 蓮實重彦』と書いてある。またキザなことを書きやがって、蓮實め。僕はこの人や、東大表象なんちゃらかんちゃらの取り巻き一派が批評していて、特に称賛している映画は、つまらんわと思っているし、何をごちゃごちゃぐだぐだぐちゅぐちゅ言うとんねんと思っている。ところが、映画の説明文の中に19世紀フランスのロマン派詩人ジェラール・ド・ネルヴァルの『シルヴィー』からヒントを得て製作されたと書いてある。なんだってぇ~?、それは見逃すわけにはいかんぜよと思い、鑑賞したわけです。
 話の舞台は、フランスの古都ストラスブール。ストーリーは単純、画家志望の青年「彼(グザヴィエ・ラフィット)」(名前が設定されていない)が、6年前に愛し合った女性シルビアの面影を求めて思い出の街を彷徨う。それだけ!。
 彼がシルビアだと思いこんじゃう「彼女」(また彼女も名前が設定されていない)を演じるのがピラール・ロペス・デ・アンジェラ。
 
 【感想】
 見る映画ですね、これは。でも、全然退屈じゃなかった。最初から最後まで甘酸っぱいような、何とも言えない心地良さにつつまれていましたよ、僕は。画家志望の青年を演じるグザヴィエ・ラフィットは、ラテン系の彫りの深い甘いマスクの超イケメン。僕は同性愛者じゃない、でも美しい人は美しいと、それが男性であっても認めます。ピラール・ロペス・デ・アンジェラもなんか印象派の絵画から抜け出てきたような感じで、とても魅力的でした。
 あと、映画に出てくる登場人物(主に女性)もなんか印象派の絵画みたいでした。彼がカフェで、周りの女性をスケッチするシーンがあるのですが、彼の後ろの人が写ったり、また談笑する人の後ろに彼が写ったり、カフェのガラス越しに人が写ったりと、文章では説明しにくいのですが、これもまた絵画的でした。
 それと、音。ストラスブールの街を走る路面電車の音、石畳を歩く靴の音、カフェの雑然とした人々の話し声、街を吹き抜ける風の音。最初、この映画館特有の音響効果なのか、やけにこれらの音が大きいなあと思っていたが、違う、これが監督ホセ・ルイス・ゲリンの狙いだ。
 街の息吹が生で伝わってきましたがな。
 鑑賞する人を選ぶ映画だと思いますが、僕はいい映画だと思った。

 
 さて、映画を観終わったあと、広尾のチェコ大使館に併設しているチェコセンターで開催中の、『レイネク、フロリアン、ルオー展』に行きました。
 渋谷からJR山手線で恵比寿駅まで行き、メトロ日比谷線に乗り換えて、広尾駅到着。聖心女子大学を南から西へ迂回するように歩いて、チェコ大使館に到着。閑静な住宅街のなかに、大使館はあった。正面玄関の脇にチェコセンターの入り口があり、レイネク、フロリアン、ルオー展のポスターがあった。中に入ると女性が1人だけいて、展示会に来た旨を告げると、どうぞと言った。拍子抜けするような感じで、階段を降りて行った。
 「誰もおれへん、俺ひとりかよ。」
 どの作品もはがきサイズ、もしくはそれよりちょい大きいぐらいの作品ばかりだったが、ひとり占め状態で、約60点の作品を鑑賞した。

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 ジョルジュ・ルオーは、ギュスターヴ・モローのアトリエで学んだと説明書きにあったが、ボフスラフ・レイネクの作品の方がモローっぽかった。